GW-M5600とGW-M5610の違い|実は同じ時計の新旧でした
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結論:この2つは「別モデル」ではなく「同じ時計の新旧」です
先に答えを出します。
GW-M5600とGW-M5610は、並んで売られている2つの選択肢ではありません。同じ時計の前身と後継です。
経緯はこうです。
- GW-M5600(2008年発売)— マルチバンド5搭載
- GW-M5610(2012年発売)— マルチバンド6に変更されたタイミングで型番が「5610」に改称
- GW-M5610U(2021年発売)— バックライトがELからLEDに変更された改良版
つまり「どちらを買うべきか」という問いに対する答えは、現行のGW-M5610Uを買うで、ほぼ終わりです。GW-M5600は2008年のモデルで、すでに生産終了しています。
ただし、それだけだと身も蓋もないので、この記事では「なぜこんなに紛らわしいのか」を整理します。型番の数字とデザインの呼び名が一致していないのが混乱の原因で、ここを理解すると5600系・5610系・5000系という言葉に振り回されなくなります。
混乱の正体:「型番の5600」と「デザインの5600系」は別物
G-SHOCKのスクエアを調べていると、5000系・5600系・5610系という言葉が出てきます。これが型番とは別の意味で使われていることが、混乱の最大の原因です。
デザインの呼称としては、おおまかに次の整理になります。
- 5000系デザイン:初代DW-5000Cを元にした意匠。裏ぶたをねじ込むスクリューバック
- 5600系デザイン:DW-5600Eで確立した、ベゼルに段差があるタイプ。4本ネジのパネルバック
ここで厄介なのが、GW-M5600という型番のモデルは、デザインとしては5610系に分類されるという点です。型番に「5600」とあるのにデザインは5600系ではない。この一点で、初めて調べる人はほぼ確実につまずきます。
さらにGW-M5610系は、文字盤デザインが5000系、ベゼルの段差と裏ぶた(パネルバック)は5600系という混合仕様です。型番だけでは判断できません。
覚え方としては、こうなります。
型番の数字は「いつ出たか・どの世代か」を示すもの。 5000系/5600系という呼び方は「見た目の系統」を示すもの。 この2つは一致しない。
世代ごとの違いを整理する
| 型番 | 発売 | 電波受信 | バックライト | 現在の入手性 |
|---|---|---|---|---|
| GW-M5600 | 2008年 | マルチバンド5 | EL | 生産終了。中古・在庫品のみ |
| GW-M5610 | 2012年 | マルチバンド6 | EL | 生産完了(定価22,000円) |
| GW-M5610U | 2021年 | マルチバンド6 | LED | 現行(定価24,200円/実売1.7〜2万円前後) |
※実売価格は2026年8月時点の目安です。
電波受信の世代差が、GW-M5600とGW-M5610の最も実用的な違いです。マルチバンド5からマルチバンド6への変更で、受信できる送信局が増えました。現行のマルチバンド6は日本2局に加え、アメリカ・イギリス・ドイツ・中国の標準電波を受信します。海外での使用機会がある人にとっては意味のある差です。
バックライトの変更は2021年のU付き型番から。ELバックライトが面全体を淡く光らせる方式なのに対し、LEDは残照時間の切り替えができるなどの改良が入っています。
なお搭載モジュールは、現行GW-M5610U系がCal.3495です。Bluetooth搭載モデル(GW-B5600やGMW-B5000系)とは別系統のモジュールなので、スマートフォン連携を求める場合はこのシリーズでは対応できません。
それでもGW-M5600を探す意味はあるか
答えとしては、積極的に探す理由は薄いです。
理由は3つあります。
- 電波受信が1世代前:マルチバンド5のため、対応局が現行より少ない
- 2008年発売:中古個体は使用年数が長く、ベルト劣化や液晶の状態にばらつきが出やすい
- 価格優位が小さい:現行GW-M5610Uが実売1.7万円台から買えるため、中古を探す労力に見合うほどの差が出にくい
例外があるとすれば、GW-M5600の特定カラー・限定バリエーションにどうしても惹かれる場合です。この場合は中古市場で個体を探すことになりますが、電波受信の世代差と経年の状態を理解したうえで判断してください。
現行品で問題ないなら、GW-M5610U-1JFを選ぶのが最も確実です。
そもそも電波ソーラーが必要かを先に決める
型番選びの前に、もう一段上の判断があります。
電池式のDW-5600E(並行輸入品)は実売1.1万円前後(2026年8月時点)で入手できます。GW-M5610Uとの差額は6,000〜9,000円程度です。
電波受信とソーラー充電が不要なら、この差額を別の用途に回す選択も合理的です。ただし電池式は月差±15秒の誤差が蓄積し、2年程度ごとに電池交換が必要になります(街の時計店・量販店で1,000〜2,000円程度、メーカー公式の20気圧防水モデルは定額3,850円)。
「時刻合わせと電池交換をしたくない」という理由がはっきりしているなら電波ソーラー、そこにこだわりがないなら電池式。判断はそれだけです。
- 電波ソーラーの要否をより詳しく検討するなら → G-SHOCKのソーラー電波、実際に必要な人とそうでない人
- 電池式・電波ソーラー・フルメタルを横断比較するなら → DW-5600・GW-M5610・GMW-B5000を比べる:スクエアG-SHOCKの選び方
まとめ
「GW-M5600とGW-M5610、どちらを買うか」で迷っているなら、迷う必要はありません。GW-M5600は2008年の前身モデルで生産終了、GW-M5610は2012年にマルチバンド6化された際の改称後の型番、そして現行はGW-M5610Uです。現行品を買えば済みます。
型番の読み方で混乱しているなら、「型番の数字=世代」「5000系/5600系=見た目の系統」という2つの軸が別物だと理解しておいてください。GW-M5600が5610系デザインに分類されるという事実が、この混乱の象徴です。
そもそも電波ソーラーが必要か迷っているなら、先にそこを決めてください。型番の細かい違いより、そちらのほうが金額にも使い勝手にも大きく効きます。